EVENT

2020.11.13

歴史と森のサウナ・廃墟のアート・お茶をセットで体験する「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」、九州・御船山楽園で常設オープン。 サウナシュラン2年連続日本一のサウナで脳を開き、アートに没入。

PERMANENT DISPLAY

Nov 10, 2020 -

九州・武雄温泉・御船山楽園


(画像をクリックしてハイライト動画を再生)

アート集団チームラボは、歴史と森のサウナ・廃墟のアート群・お茶をセットで体験する「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」を、九州・武雄温泉の御船山楽園で、11月10日(火)に常設オープンしました。サウナは、サウナシュラン2019・2020の二年連続で日本一のグランプリを獲得した「御船山楽園ホテル らかんの湯」。温冷交代浴で脳を開き、遺跡が点在する森にある廃墟のアート空間に佇むことで、長い時間と世界に再びつながる、《歴史と森のサウナとアートの新しい体験》です。サウナで五感を呼び覚ますことで、普段の感覚では気が付かない体験を得ます。体験は1日40名限定。

《歴史と森のサウナとアートの新しい体験》
樹齢3000年の神木の森の中に、1300年前に行基(※1)が彫った五百羅漢の洞窟がある。その横にある歴史と森のサウナ(温冷交代浴)で脳を開き、どこまでも広がっていく身体感覚で、遺跡が点在する森の中の廃墟のアート群の中で佇む。 心と身体と環境が、自分という存在の全体性であることに気付き、歴史と自然の一部となり、長い時間と世界に再びつながる。

 

「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」展では、御船山楽園ホテルや御宿竹林亭の宿泊客以外にも、サウナとアートの新しい体験ができる、御船山楽園ホテル「らかんの湯」日帰り入浴とチームラボによる廃墟のアート群(※2)のセットチケットを、1日40名限定で販売しています。また、入浴なしで作品だけ見ることができるチケットもあります。

展覧会公式ウェブサイト: mifuneyamarakuen-sauna.teamlab.art
ハイライト動画: https://youtu.be/RBdJoEMXjTo
御船山楽園ホテル「らかんの湯」: http://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html
公式チケットサイト: https://mifuneyamarakuen.teamlabticket.com/#/order

(※1)日本に現存する最古のサウナの一つである「塚原のから風呂」は、後に奈良の大仏を造った行基が、人々の病気を治すことを誓願し建立した。行基は全国を修行しながら人々のためにサウナを造っていったと考えられている。
(※2)森と庭でのアート展「かみさまがすまう森」の作品群は見られません。「かみさまがすまう森」は毎年7月から11月に開かれます。




【展覧会コンセプト:異なる時空が交差する場】

1845年(江戸後期)に50万平米にも及ぶ敷地に創られた御船山楽園。敷地の境界線上には、日本有数の巨木である樹齢3000年以上の神木の大楠があり、庭園の中心には樹齢300年の大楠がある。そのことからわかるように、古来より大事にされてきた森の一部を、森の木々を生かしながら造った庭園であることが想像できる。庭園と自然の森との境界は曖昧で、回遊していく中でいつのまにか森に入り込んだり、けもの道に出くわしたりする。

森の中には、超自然的に積み重なった巨石の磐座(いわくら:日本に古くからある自然崇拝(アニミズム)の一種)であったであろう祠がまつられている。7世紀頃、日本独特の山岳宗教を創始した役の行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)が、屏風岩(びょうぶいわ)全面に彫ったとされている高さ23mの巨大な不動尊像が、御船山の岩壁にある。また、後に奈良の大仏をつくる名僧行基が、約1300年前に御船山に入山し五百羅漢を彫ったとされており、森の中の洞窟の岩壁には、行基が直接彫ったと伝えられる仏が今も残る。森の境界には、塚崎城石門という城跡などもあり、森や森の境界には、様々な遺跡が残る。

我々は、長い長い時の境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。人間は、自分の人生より長い時間を認知できないのだろう。時間の連続性に対して認知の境界があるのだ。

樹齢3000年以上の木が存在する森は、全く知覚できないほどのゆっくりとした時間の流れで日々変化し、そして、それを毎年繰り返しながら、果てしない長い時間が積みあがった空間である。森や森の境界に点在する様々な時代の遺跡や、江戸時代に作られ今なお続く庭園は、また、それぞれ異なった時空を持つ。そして、庭園の中の廃墟の湯屋は、近代につくられたものが、わずかに時代が変わったことで使われなくなった、まるで時間が止まったような時空である。

様々な時空を持つ御船山楽園にある廃墟の中で、それらとはまた時空が異なる存在の作品群を創ることで、時間の連続性に対する認知の境界を超えて、様々な時空が交差し重なり合うことが認識できる場を創れるのではないかと思ったのだ。

【展示作品】
廃墟の湯屋にあるメガリス / Megaliths in the Bath House Ruins
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/megaliths_bathhouse/
動画: https://youtu.be/_OiDN2JOv44

グラフィティネイチャー - 廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト / Graffiti Nature - Living in the Ruins of a Bathhouse, Red List
teamLab, 2017-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/bathhouse/
動画: https://youtu.be/8ldL-YO4t9U

地下道の奥の廃墟に舞う群蝶、超越する空間 / Butterflies Dancing in the Depths of the Underground Ruins, Transcending Space
teamLab, 2019, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/butterflies_ruins/
動画: https://youtu.be/Qs1ycUTjgOg

森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク、山の紅葉 / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest - One Stroke, Autumn Mountain
teamLab, 2018, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

* 御船山楽園ホテル内「EN TEA HOUSE - 応灯楼」に展示
* 季節によって演出が異なります
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/spiral-autumn/
動画: https://youtu.be/ln_gbXsgGvw

【御船山楽園ホテル「らかんの湯」】
御船山楽園ホテル「らかんの湯」の泉質は、肌への刺激が少ない弱アルカリ性の単純温泉で、無色透明、無味、無臭。肌に馴染むやわらかな温泉は入浴しやすく、保温性に優れた「美人湯」として知られています。「らかんの湯」は、その年に行くべき全国のサウナ施設をランキング・表彰するサウナ界のミシュラン「サウナシュラン」にて、2019年・2020年の二年連続グランプリを獲得。男性・女性大浴場共に、セルフロウリュが楽しめるメディテーションサウナ、水風呂、外気浴、温泉が楽しめます。
御船山楽園ホテル「らかんの湯」: http://www.mifuneyama.co.jp/hotsprings_a.html

女性大浴場
    

男性大浴場
    

【御船山楽園の遺跡】
    
ほか、様々な遺跡が御船山楽園に点在します。

【日本のサウナ(風呂)のはじまりと行基】
御船山で五百羅漢を彫った行基は、奈良時代の僧である。後に日本で初めて最高位である大僧正になり、奈良の大仏を造る。奈良の大仏が造られた東大寺には、大湯屋と呼ばれる民衆が入れる温室(サウナ)や浴室(洗い場)があり、それが、はじめての功徳湯(庶民に風呂 を提供する活動)で、都市部での風呂のはじまりだと言われている。当時の風呂とは、蒸し風呂(サウナ)のことである。

当時の日本は、仏教の教えを下敷きに国家体制の安定化を図り、各地に寺院を建設した。そして仏教を各地に普及させる役割を担った寺院にとって、功徳湯は民衆の支持を得る重要な施策となり、やがて東大寺以外の多くの寺院でも功徳湯が行われるようになっていったとされている。

日本に現存する最古のサウナの一つである「塚原のから風呂」は、奈良の大仏を造る以前に、全国を修行していた行基が人々の病気を治すことを誓願し建立したとされている。そのことから推測するに、行基は、風呂(サウナ)を人々に広めた第一人者とも言える。そして、風呂(サウナ)によって仏教が広まり、国家が成立していったとも言えるかもしれない。

参考:
行基
国家の成立にも深くかかわった日本の風呂 | March 2019 | Highlighting Japan
【東大寺大湯屋】かつて僧侶らが身を清めるために使用した「お寺のお風呂」
塚原のから風呂


【淋汗茶の湯】
行基が活躍した奈良時代に始まった施浴の習慣は、鎌倉時代に入ってもっとも盛んになり、室町時代に入っても、幕府や寺院により施浴の習慣は受けつがれます。
さらに、施浴の習慣は個人にも広まります。このころから、人を招いて遊ぶことを、「風呂」というようになり、入浴(当時は蒸し風呂、つまりサウナ)はさまざまな趣向がこらされ、浴後には茶の湯や、酒食がふるまわれました。これがいわゆる「風呂ふるまい」です。

室町時代(1336-1573)中期には、風呂上がりの客人に茶をふるまう茶の湯を「淋汗茶の湯」と呼び、会所や書院茶などと同じように風呂場にも絵や香炉、花入、掛軸などを飾り、風呂上りに闘茶を行い、多くの見物人も現れたといいます。奈良の興福寺を中心にいわゆる婆娑羅(ばさら)趣味として国内で広く行われていました。

参考:
東京都浴場組合ホームページ
茶道本舗 和伝.com / ■はじめての茶道■_◆茶道の歴史◆_四、喫茶の多様化_[室町時代/前期]
茶の湯の歴史


【開催概要】
チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯
mifuneyamarakuen-sauna.teamlab.art
#チームラボ廃墟 #teamLabRuins

■会場
御船山楽園
佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
Tel: 0954-23-3131

■会期
2020年11月10日(火)~常設
* 年中無休
*「チームラボ かみさまがすまう森」会期中は、チケット価格と展示内容が変わります。
* メンテナンスの関係で一部の作品をご体験いただけない場合がございます。
* 展示内容が変わる場合がございます。

■時間
アート展 開催時間:
11:00 - 22:00(最終入場21:30)

「らかんの湯」日帰り入浴 ご利用時間(予約制/定員制):
第1部:15:00 - 17:30(男女各10名)
第2部:17:30 - 20:00(男女各10名)
* アート展は11:00 - 22:00の間でお好きな時間に入場いただけます。
* 中学生以下は「らかんの湯」日帰り入浴はご利用頂けません。
* 同性4名以上のグループでのご利用はお断りしております。
* 公式チケットサイト 又はお電話(御船山楽園ホテル 0954-23-3131)でご予約ください。

御船山楽園の庭園 開園時間:
季節によって異なります。詳しくは御船山楽園公式ウェブサイトをご確認ください。

■チケット料金
らかんの湯+アート展 セットチケット(予約制/定員制):
大人 3,850円
* 中学生以下はご利用頂けません。
* 同性4名以上のグループでのご利用はお断りしております。
* 公式チケットサイト 又はお電話(御船山楽園ホテル 0954-23-3131)でご予約ください。
* 料金に含まれるもの:アート展への入場、「らかんの湯」日帰り入浴、EN TEA HOUSE 応灯楼(ワンドリンク)
* 本チケットでは、御船山楽園の庭園には入園できません。庭園に入るには、会場にて別途入園料のお支払いが必要となります。
* 庭園の入園料および開園時間は、季節によって異なります。詳しくは御船山楽園公式ウェブサイトをご確認ください。

アート展 チケット:
中学生以上 600円
小学生 400円
未就学児(6歳以下)無料
* 公式チケットサイト 又は会場でご購入ください。
* 料金に含まれるもの:アート展への入場
* 本チケットでは、御船山楽園の庭園には入園できません。庭園に入るには、会場にて別途入園料のお支払いが必要となります。
* 庭園の入園料および開園時間は、季節によって異なります。詳しくは御船山楽園公式ウェブサイトをご確認ください。

■チケット販売
公式チケットサイト、御船山楽園


お問い合わせ

制作のご依頼・ご相談・お見積もりはお問い合わせください

お問い合わせ

採用

エンジニア、ディレクター、デザイナー募集中

採用について