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2002.12.12

結婚式場サイト 成約報酬で運営 「ぐるなび」のNKB

掲載紙 : 日経MJ新聞 出版社 : 日本経済新聞社 掲載日 : 2002/12/12 掲載頁 : 7面

飲食店情報サイト「ぐるなび」などを運営するエヌケービー(東京・千代田、瀧久雄社長)グループが来年一月から結婚情報サイトを開設する。広告収入に依存した従来系サイトとは異なり、成約報酬で運営。その一部を利用者に還元して低価格にするのが特徴。紙媒体と連動した同種サイトは多いがウェブ特化型は珍しく、ビジネスモデルの確立を目指す。

利用者に一部還元 来年開設

 新サイト名は「ジョイジョイ」(http://www.joyjoy.ne.jp)。ITコンサルティングのチームラボ(東京・文京、猪子寿之社長)と共同出資で運営会社のジョイジョイ(東京・千代田、 瀧久雄社長)を設立した。資本金は5千万円。出資比率はNKBが80%、チームラボが20%。  すでに首都圏のホテル・結婚式場・レストラン五百会場と提携した。ファッション誌の女性編集者がサイトを編集する。消費者の意見を掲載するとともに、利用者と希望の挙式スタイルなどが似ている消費者との情報交換も可能。広告主を意識しない本音の情報で利用率向上を目指す。  成約報酬として料理・飲食費の10%をジョイジョイが受け持ち、うち5%を利用者にキャッシュバックする。また、突然のキャンセルや仏滅、夕刻などの売れ残り枠も格安商品として紹介する。会場の販促費を利用して、人気の高い枠も抽選で低価格で提供する。  初年度の成約件数目標は3千組。来年以降は関西エリアにも広げ、5年後をめどに千会場と提携、成約件数2万組を目指す。NKBは子会社を通じて「ぐるなび」を運営しており、「食」と「結婚」をネット事業の柱に位置づける。  結婚産業は挙式・披露宴をするカップルは年間60万組で2兆円市場といわれる。これまではリクルートの「ゼクシィ」など紙媒体と連動した広告収入依存型のサイトが主流だった。会場側も成果の有無にかかわらず、広告費を先行投資する必要性があった。

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