ソリューションUI/UXデザイン
デザインのゴールは「人の価値観や行動に良い影響を与えること」。チームラボで10年、デザイナーがたどり着いた答え

メンバーインタビュー

2025.11.19

チームラボでは、Webアプリやスマホアプリなどさまざまなデジタルサービスのデザイン・開発を通じて、クライアントの課題解決を行っています。多様な経歴を持つメンバーのなかで、今回はWeb制作会社から転職し、デザイナーとカタリストを兼任した後、現在はデザインチームのリーダーとして働くメンバーにインタビューしました。



三宅 康太 UI/UXデザインチームリーダー

専門学校でDTP/Webデザイン/映像制作を学び、2007年に新卒でWeb制作会社に就職。

2013年チームラボに入社。デザインチーム及びカタリストチームに配属。10年以上にわたって多数のプロジェクトに従事。

「ANAマイレージクラブアプリ」、「ネスカフェ ドルチェグスト」などに関わっている。

チームラボに入る前-一目で惹かれた「カオス」と「専門性」

-まずは、チームラボに入る前のことについて教えてください。


学生時代に音楽活動をしたり、映像を学んだりするうちに華やかな世界に惹かれ、就職先を決める際も「そういった世界に携わりたい」という思いを軸にしていました。なかでも特に魅力を感じたのが、当時Flashが実現していたインタラクティブ性のあるコンテンツのデザインです。それに最も近いと感じたのがWeb領域で、新卒ではWeb制作会社に就職して6年ほど働きました。


-なぜ転職を考えるようになったのでしょうか?


会社自体が転機を迎えたタイミングで、私自身も「これから先、自分はデザイナーとして何がしたいのか」と考える場面が増えてきました。ビジュアル部分のデザインも楽しかったのですが、もう一歩踏み込んで、人が使う場面やその体験に影響を及ぼし、価値提供できるようになったら、もっと大きなやりがいを感じられるのではないか。そういった期待感から転職を考えはじめました。


-チームラボに興味を持ったきっかけや、入社の決め手になったものは何でしょうか?


実は、入社前はチームラボのことをあまりよく知らなかったんです。知っていたのは、著名なアーティストが描いた猫の絵のテーブルがあることぐらい(笑)。転職を考えはじめた頃に候補企業として名前を見かけ、徐々に調べていくなかで興味を持つようになりました。

ネコマンデスク

入社の決め手は、良い意味での「カオス」を感じたことです。組織の体制やデザインの手法、方向性が確立されている会社がある一方で、チームラボはいろいろなものが入り混じりながら存在しているように見えました。そのあり方にこそ、「何かできそう」という期待と、自身のものづくりの感覚との近さを感じたんです。


私自身は、混沌のなかに飛び込む方がモチベーションが上がるタイプです。前職も少人数の会社で、デザインだけでなく実装やディレクションも自分で行っていました。そのやり方を踏襲しつつ、高い専門性を持つ方々と一緒にものづくりができる環境は、とても魅力的です。面接でオフィスに伺った際に、あちこちで活発な議論が繰り広げられているのを見て「これだ!」と確信しました。

打ち合わせの風景
チームラボに入った後-二刀流で掴むデザインの本質

-入社後は、前職の働き方との違いはありましたか?


自分は少し特殊な例ですが、デザインチームとカタリストチームの両方に所属することを希望し、特例的な要望ではあったと思いますが、その通りに配属いただきました。表層のデザインだけでなく、本質部分から自分で組み立てたいという思いがあったため、二つの役割を担うことで、クライアントと直接会話できる場面をできる限り多く持ちたいと考えたのです。通常はひとつのチームに所属し、その管理下でプロジェクトにアサインされる形が多いのですが、私の場合はカタリストとしてプロジェクトを回しながらデザインも手掛け、エンジニアと話して形にするというやり方でした。今は異なりますが、最初の数年間はこのスタイルが多かったですね。


プロジェクトとしては一人体制でも、すぐ近くに高い専門性を持つメンバーがたくさんいて、困った時にすぐに相談できるのはとても心強かったです。社内に蓄積されているたくさんのナレッジを活用できるのは、チームラボで働く大きなメリットです。


-カタリストの経験が今も活きている、と感じる場面はありますか?


カタリストとしてクライアントと向き合うことを通じて、クライアントが判断を下す際に考慮していることや判断のポイントについて深く理解することができました。この経験は、デザインの方向性や妥当性を判断していくうえで今も役に立っています。


やはりデザインだけに没頭してしまうと、「社会から何を求められているのか」という視点を忘れがちです。クライアントが持っている考えやお客様に関する情報を引き出してデザインに落とし込むことでこそ、自分たちだけで考えて出した答えよりも、真にユーザーが求める体験を理解できているアウトプットにたどり着けるのだと思います。

チームラボでの仕事-常に「芯」を問い続けよ

-入社以来一貫してクライアントワークに従事されていますね。どのようなおもしろみを感じていますか?


クライアントが属する業界・ジャンルの幅広さに加え、さまざまなプロジェクトを通じて挑戦の機会がたくさんあるのが魅力です。「良いもの」の定義も変わり続けるなかでは、100%完璧なデザインはなく、常に洗練させていくものだと思います。変化に対して多くのトライを重ねながら、その時々で最良のものを更新しつづけていく取り組みができるのは、チームラボでクライアントアークに取り組む最大の魅力だと思います。


-クライアントからのフィードバックで、印象に残っているものはありますか?


以前担当した「ANAマイレージクラブ」アプリのプロジェクトのなかで、クライアントからいただいた「色気が足りない」というフィードバックは、今でも忘れられません。「色気」という言葉に含まれるもの、お客様に感覚的に好まれたり「いいね」と感じさせるデザインの価値に気づかされた言葉です。


私自身はこの「色気」という言葉を、「そのサービスが持っている本質的な部分を、どれだけ引き立てて魅せられるか」ということだと捉えています。機能性のようなわかりやすい物差しではなく、「使う人に高揚感を与えるそぎ落とし方」とでも言いましょうか。小手先のテクニックではなく、「今回のデザインにおいて、芯となるものは何か?」を常に問うことの重要性を改めて突きつけられ、デザイナーとしての意識がガラリと変わったとても印象深い出来事でした。

ANAマイレージクラブアプリ

-反対に、ご自身の仕事を通じて、クライアントに価値提供や意識変革を起こせたと感じた場面はありましたか?


クライアントの皆さまは業務の特性もあって、時に表面的な部分に注意が向いてしまうことがあります。そういった場面では、もっと深い部分でお客様とビジネスとの交わり方を導き出し、そこにどうアプローチすべきかを考え、具体的な形に落とし込んでいくようにしています。この点は、私の強みだと自負しています。


「ネスカフェ ドルチェグスト」のプロジェクトでは、クライアントの皆さまはマシンやコーヒーの入れ方に対して深い知見をお持ちでした。ただし、ユーザーの利用するシーンやその時に感じている欲求、ゴールに導くための体験や機能性といった点を検討する際には、そういった知見を切り離して判断しなければいけません。マシンの通信接続の手続きが煩雑であれば、接続することをゴールとするのではなく、接続しなくても実現できる方法を考えることが必要です。そういった場面で問題提起し、すり合わせを行い、適切なアウトプットへと導いていくのが私たちの仕事。「ネスカフェ ドルチェグスト」はその点で、非常に良い形でクライアントとコミュニケーションができました。

ネスカフェ ドルチェ グストアプリ
デザイナーとしての変化-人に良い影響を与えられるデザインを

-10年以上チームラボで経験を重ねられてきて、最も変化したことは何でしょうか?


「本質的な部分に目を向けること」への意識が、より一層強くなりました 。デザイナーは奇をてらったり、斬新なアイデアを提示することが大事だと思われがちですが、そうではなく、「そもそも何のためにデザインするのか」「ユーザーにどのような結果をもたらすのか」を徹底的に考え抜くように意識しています。


またデザインとしての答えの求め方も、わかりやすくビジュアルとしての完成度を求めていた若い頃と比べると、その先への期待まで含めてデザインしたいという気持ちが強まっています。人の行動に影響を与えることで、変化が生まれ、それがその人の幸せにつながる……そういった部分までデザインしてみたい。この数年で「何のためにデザイナーをやっているのか」という問いに対する、私自身の答えが少しずつ明確になってきました。


-デザインに対する考え方にも変化があったのですね。


そうですね。私自身は今までデザインをしていて「これで完璧だ」と思ったことは一度もありません。もちろん品質は担保したうえでですが、「もっと、もっと」という気持ちが常にあり、その気持ちをバネに次のプロジェクトではさらに上を目指す……というループを永遠に繰り返しているのです。


これは、私の考えるデザインのゴールが「人の価値観や行動に良い影響を与えること」にあるからだと思います。一生取り組み続けるライフワークであり、それ自体を楽しんでいるとも言えますね。

刺激しあえる仲間とともに、デザインの力でさらなる価値提供を

-どんな方にチームラボの仲間になってほしいですか?


何かを形にしていくことに貪欲で、アウトプットを通じて自分の考えや意思を示していきたいと強く思っている方でしょうか。そういう方と一緒に働いたり、同じ方向を向いて取り組むことができると、最終的に良いものができると信じています。


今後は、こうした考え方に共感して一緒にものづくりをしてくれるデザイナーを増やし、デザインの力による課題解決や価値提供をさらに広げていきたいです。私自身も、一緒にやっているメンバーの何気ない一言にはっと気づかされる瞬間がたくさんあります。新たに仲間になってくださる方と関わり、その思考に触れることで、自分自身にも良い影響があるのではないかと楽しみです。

-最後にメッセージをお願いします。


デザインのスキルや経験などで二の足を踏んでいる方も、まずは一度お話ししましょう。熱量の高い方と一緒に働きたいので、積極的に会話できる機会をつくっていきたいと思っています。新しいこと・やったことのないことに挑戦できるチャンスは、事業会社などに比べると圧倒的に多いはずです。たくさんのトライを積み重ねていきたい方に、興味を持っていただけたら嬉しいです。



いかがでしたでしょうか?

今回のインタビューでは、チームラボのUI/UXデザインチームでチームリーダーを務める三宅さんのインタビューをさせて頂きました。

多様な業界の様々なシーンで使われるデザインをゼロから作りあげる経験を積むことで、デザイナーとしてスキルアップしていきたい方、ぜひ一緒にチームラボのUI/UXデザインチームで働きませんか?



現在チームラボでは、一緒にものづくりをするメンバーを募集しています。

\今回の記事でご紹介した職種詳細はこちら/

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