MEDIA
2014.06.13
『エンジニアtype』(2014年6月13日)に、チームラボ猪子
『ミッション[宇宙×芸術]展』出品のチームラボ猪子寿之氏
「高度な抽象化によって、宇宙はもっと近くなる」
―『憑依する滝、人工衛星の重力』で表現したかったこととは何ですか?
僕らの『宇宙』の認識って、物理学の世界で解明されてきたことなんだよね。
太陽は燃えているらしいとか、重力がないらしいとか、太陽の周りを地球が回っているらしいとか。いわゆる宇宙の認識って、体感で得られたものではなく、理屈、つまりは物理学によって、まるで体感したかのように知った気になっているものなの。
―なるほど。確かに宇宙を「体感」したことがある人はほんの一握りですね。
この作品では、水の粒子の動きという小さすぎて目には見えないものをテーマにしているんだけど、コンピュータの計算により、情報量を下げ、水の粒子の動きを線として可視化している。
本来体感できない現象をアートにして体感できるようにしたんだよね。
この作品みたいに、高度に“抽象化”された状態によって初めて理解できるようになることもあるんですよ。物理学という高度な抽象化の手段によって理解しやすくなった『宇宙』みたいに。
(本文抜粋)
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エンジニアtype
2014年6月13日(金)