イベントレポート
2025.9.16
2025年6月21日、チームラボオフィスにて「チームラボ 1dayハッカソン」を開催しました。
本ハッカソンは、「スマホアプリ開発の面白さを体感してほしい」という思いから、アプリ開発に興味を持つ学生に向けて企画しました。
今回は46名の学生にご参加いただき、Flutterでのアプリ開発を体験することで、その魅力に触れていただきました。
本ハッカソンでは、1日でTODOアプリ(タスクの一覧表示・追加・完了機能を持つ2画面構成)の作成に挑戦していただきました。
これを1日で作るの?と驚く方もいらっしゃいましたが、今回はあくまでFlutterの基礎を学びつつ、UIを作っていくことの楽しさを体験していただくために、ドキュメント上である程度の見本を提示するCodeLab形式にすることで、効率的な学習を可能にしています。
また、開発環境構築はダウンロードやインストールに時間がかかってしまうため、参加者には事前に新規プロジェクトがビルドできるところまで準備していただきました。
開発環境構築で行き詰ってしまった方には、ハッカソン開始前にサポートする時間を設けることで、なるべく皆さんが同じスタートラインに立てるようにしています。
午前10時にハッカソンがスタート。
まずは課題の説明を行いつつ、Flutterとは?Dartとは?といった簡単な基礎知識を学んでいただくところから始まります。
基礎知識を身につけたら、参加者の皆さんは各自のPCに向かって開発をスタート。
Flutterの基本機能を学びながらTODOアプリの完成を目指す「Basic Stage」に加え、早くゴールした方向けに、各自のアイデアをアプリに落とし込む「EX Stage」の2つのステージを用意しています。
今回のハッカソンの大きな特徴は、チームラボのスマートフォンチームに所属する現役エンジニア10名が学生をサポートしたことです。
開発中に直面する技術的な課題の対応に加え、行き詰まった箇所では「なぜエラーが発生しているのか・なぜうまく動かないのか」という観点から仕組みを分かりやすく説明し、学生が問題の仕組みを理解できることを意識しています。
また、同じテーブルの参加者間で自然なコミュニケーションが生まれていたことは、開催者として非常に嬉しい点でした。
初対面だった参加者同士が、最後の懇親会では仲良さそうに話している姿も印象に残っています。
今回のハッカソンでは、淹れたてのコーヒーがいつでも楽しめるように、ネスレ日本の「ネスカフェ ドルチェ グスト」のコーヒーマシンをご用意しました。
この公式アプリはチームラボが開発を担当しており、アプリはFlutterで制作されています。
( https://www.team-lab.com/dolcegustoapp/ )
「アプリのボタン操作でカスタマイズしたコーヒーを淹れる」という体験のご提供に加えて、「Flutterでこのようなアプリが作れる」という実例としてリアリティを感じて頂けていたら嬉しいです。
ランチでは、すき焼きと寿司の2種類から選べるお弁当をご用意しました。
ランチタイムではチームラボのエンジニアが各テーブルに同席。チームラボでの働き方、自身の学生時代の就職活動、趣味や休日の過ごし方など、様々な雑談を通じて、チームラボの風土やメンバーの人柄を直接お伝えすることができたと思っています。
ランチタイムの後は午後の開発チャレンジを経て、ハッカソンはクロージングへ。
最終的には参加者の9割以上がTODOアプリを完成させることができました。その半数以上の方が「EX Stage」に進み、自分のアイディアを実装してみたり、機能の改善を試みていました。
最後には懇親会を開催し、大量のピザとサンドイッチを囲んで大いに盛り上がりました。
今回のハッカソンを通じて、参加者の皆さんにはアプリ開発の面白さと奥深さを実感して頂けたと思います。この体験をきっかけに、今後もアプリ開発に触れ続けていただけると幸いです。
ハッカソンを終え、参加者の皆さんにアンケートを実施しました。その一部をご紹介します。
スマホアプリの開発は初めてでしたか?
参加者の約8割(78.6%)が「初めて」という回答でした。33名の方が初めてスマホ開発に触れるきっかけを作れたことを嬉しく思います。
課題はどこまで進めましたか?
約8割の方が初心者でしたが、9割以上の方はアプリを完成形まで仕上げることができました。
課題の難易度はどうでしたか?
難易度を5段階評価(1とても簡単〜5とても難しい)で尋ねたところ、「4」と「5」の回答が全体の約7割(40.5%が「4」、28.6%が「5」)を占めていました。
全体を通して本日の満足度を教えてください
「5(非常に満足)」と回答した参加者が約7割(71.4%)に上り、「4」を含めると9割以上が「満足」と回答するなど、難しすぎたと感じる方も多かった一方で、ハッカソン全体としては高い満足度を感じて頂けたようです。安心しました!
【参加者の声】
参加者の皆さんからは、以下のような前向きな声が多数寄せられました 。
- 初めてのFlutter開発で、その効率性や直感的な記述に魅力を感じ、今後の学習意欲につながった。
- 難しい課題だったが、社員や他の参加者がサポートしてくれたおかげで、実際に動くものが作れて、達成感を得られた。
- 実際にアプリを使う場面を想像しながら機能を実装することの楽しさが感じられた。
一方で、「より上級者向けの課題もあれば良かった」 や「資料に改善の余地があった」 といった建設的な意見もいただきました。これらの貴重なフィードバックは、今後のイベント企画に活かしてまいります。
今回のハッカソンを企画したチームラボのエンジニアに、ハッカソン開催に至った背景や、想いについて聞きました。
Q1. 今回なぜハッカソンを企画・開催したのですか?
「スマホアプリがどのように作られているか気になるけど今一歩踏み出せない、興味はあるけど何から始めたら良いのかわからない、そんな新たにエンジニアを目指す方の背中を軽く押し、スマホアプリ開発を始めるきっかけを作れたらという想いがありました。今回のようなCodelab形式を採用したのも、まず自分の手でアプリができていく楽しさを体感してもらうのが理由です。そして1つだけでもアプリを実際に作ったという経験ができることで、今後の自信に繋がって欲しいなと願っています。また、現役エンジニアとの直接的に交流する機会にもなるので、チームラボの魅力を伝える絶好の機会になるとも思いました。」
Q2. 今回のハッカソンで最も難易度を感じた部分は?
「参加者の皆さんの技術レベルは様々なので、全員がスムーズに開発を進められるような資料を用意することに苦心しました。今回、資料に不備があり皆さんを惑わせてしまったことは深くお詫び申し上げます。そんな中、そういったトラブルも、エンジニアと交流する機会になった、丁寧に教えてくれてわかりやすかったなどのポジティブに変換し楽しんでくれる意見も多々ありました。正直予想外な意見だったのでとてもありがたく、少し救われました。次回開催に向けて反省点を見直すのはもちろん、頂いた意見も取り入れながら、より良い体験を提供できるよう改善していきます。」
Q3. 最後にひとこと
「今回の経験をきっかけに、この業界でスマホアプリ開発エンジニアとして働く方が一人でも増えたら嬉しいです。また、チームラボではアプリ開発の経験を積みたい方向けにサマーインターン・通年インターンを募集しています。実際に稼働しているプロジェクトの一員となって開発を行い、チームラボでの仕事を直接体感していただくことができます。チームラボにご興味をお持ちの方は、ぜひご応募ください。」
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