ソリューションWebサービス開発
FlutterKaigi 2025にフルパワー参加してきました!!

イベントレポート

2026.1.30

2025年11月13日(木)にFlutterKaigi 2025が開催され、弊社ではスポンサーブース、スポンサーセッションを出させていただきました! FlutterKaigiの熱量を皆さんと共有すべく、弊社の参加レポートをお届けします!


FlutterKaigiとは

FlutterKaigiは、Googleが提供するUIフレームワーク「Flutter」に関する日本最大級の開発者カンファレンスです。実務でFlutterを活用する開発者自身が登壇し、現場での知見や工夫を共有することで、単なる技術紹介にとどまらない、実践的で濃度の高い情報が集まる場として高く評価されています。また、企業や技術スタックの垣根を越えたエンジニア同士の交流が生まれる場でもあり、日本のモバイル開発コミュニティにおいて、知のハブとして重要な役割を果たしています。

チームラボブース活動報告! 〜アンケート結果から見るFlutterエンジニアのリアル〜

弊社では、FlutterKaigiだけでなく、iOSDCやDroidKaigiでもスポンサーとして参加しています。各カンファレンスのブースでは、モバイル開発に関するアンケートを実施しておりました。

FlutterKaigiでは、Flutterに関する質問に加えて、iOSDCDroidKaigiと共通の質問も実施しています。

アンケートではたくさんの方々に回答していただきました!ご協力ありがとうございました! それでは、アンケート内容の結果を紹介させていただきます!

第一問: 「モバイル開発これから何が流行る?」

A: ネイティブのみ

B: Flutter

C: KMP/CMP

D:その他(React Nativeなど)


このアンケートはiOSDC、 DroidKaigi、 FlutterKaigiでそれぞれかなり違う回答となりました!まずはFlutterKaigiの結果からみていきましょう!

FlutterKaigiでは、「B: Flutter」が圧倒的に多い結果となりました!

ブースに設置したアンケートボードには、Flutterに関する付箋が数十枚も貼られ、参加者のFlutterへの熱量が伝わってきました。

付箋には「Hot Reload 楽しい!!」「マルチプラットフォームでデプロイできるのがとても魅力的!!」「コミュニティが活発」といった声が多く見られ、開発体験の良さとビジネスメリットの両面からFlutterが評価されていることが分かりました。  


次いで多かったのは 「A: ネイティブのみ」 と「D: その他(React Nativeなど)」で、ほぼ同じ割合でした。「A: ネイティブのみ」については「やっぱり王道」「ネイティブは死なない!!!」といった声があり、依然として根強い支持があることが分かりました。

D: その他(React Nativeなど)」では、React Native Expoを押す声が多かったです。


一方、「C: KMP/CMP」が最も少ない結果となりました。KMP/CMPはiOS26で追加されたLiquid GlassなどOS固有の対応がしやすいため、多いと思っていたので意外でした!

FlutterKaigiでの実施結果

続いてiOSDCとDroidKaigiとの結果の比較をしてみます!


iOSDCでの実施結果
DroidKaigiでの実施結果

見ての通りFlutterKaigiとはかなり傾向が違うことが読み取れます。


まずiOSDCでは圧倒的にネイティブのみの票が多かったです。iOSの開発者は技術だけが好きなのではなく、Appleのエコシステム全体に魅力を感じている人が多い印象もあるので、その影響でネイティブが流行るを選択した人が多いのでしょうか?


一方、DroidKaigiではKMP/CMPが人気でその次がネイティブのみが人気と、こちらもFlutterKaigiとはかなり違った結果になりました。選択肢Aと選択肢Cで票がばらけたのは、Kotlinという開発言語が同じだからこそばらけたのかもしれませんね。


3つのアンケートを通してみて感じたのは、やはり自分が利用しているプラットフォームへの将来性を感じているエンジニアが多いということです。

当たり前のことではあるのですが、iOSDCではネイティブ、DroidKaigiではKMP/CMP、FlutterKaigiではFlutterに票が集まったことから再認識させられました!


しかし、その中でもFlutterエンジニアは圧倒的にFlutterに将来性を感じているということも感じました!他のカンファレンスのアンケートと比べてもFlutterKaigiでのFlutterへの選択肢の集中はかなり突出していると言えそうです。これは、Flutterエンジニアたちが、工数削減のため妥協して選ぶクロスプラットフォーム技術としてではなく、iOS/Androidと並ぶ「第3の選択肢(プラットフォーム)」として捉えていることの表れではないでしょうか。

これからもFlutterの発展に期待が持てますね!



第二問:「Flutterのここが一番好き!何?」


A: HotReload

B: Dart言語

C: 単一コードベースでアプリが作れる

D:その他


やはり「A: HotReload」の開発体験は外せないという意見が大多数でした!

「コードを書いてすぐに結果が見られる快適さが開発効率を劇的に向上させる」という声が多く聞かれました。


次いで「C: 単一コードベースでアプリが作れる」という選択肢が多く、開発体験とビジネスメリットの両面が評価されていることが分かりました。参加者からは「iOS/Androidの両方をメンテナンスするコストが削減できた」「リリースサイクルが統一されて運用が楽になった」といった実務的なメリットも多く挙げられました。


B: Dart言語」については、「シンプルで学習コストが低い」「型安全性が高く、バグが減る」という評価もありましたが、やはり開発体験の良さがFlutterの最大の魅力として認識されているようです。


D: その他」では、「Riverpodやauto_routeなどのパッケージが便利」「宣言的UIでわかりやすい」「Widgetベースで直観的」「生成AIで開発しやすい」「DevToolsが使いやすい」「習得難易度が低く初心者におすすめ」といった声が見られました。


Flutterの開発効率の良さが推される結果になりました!

第三問:「『持続可能な開発』のために最も重要だと思うことは?」


A: 高い品質を保つコード

B: 充実したドキュメント

C: 心理的安全性の高いチーム文化

D:自動化による効率化


参加者の皆さんは、全ての選択肢が重要であるという共通認識を持ちながらも、その中で一番重要だと思うものを選んでいただきました。


その結果、最も多かったのは「C: 心理的安全性の高いチーム文化」でした!

これはiOSDCやDroidKaigiでも同様の傾向が見られ、プラットフォームを問わずチームビルディングの重要性が認識されていることがわかりました。


参加者からは「失敗を恐れずにチャレンジできる環境が、技術的負債を減らす第一歩」「コードレビューで指摘し合える関係性が、長期的な品質向上につながる」といった意見が多く寄せられました。

次いで「B: 充実したドキュメント」が多く、「新メンバーのオンボーディングがスムーズになる」「過去の意思決定の背景が残ることで、技術的負債の発生を防げる」という声も聞かれました。


A: 高い品質を保つコード」については、「レビューとリファクタリングの仕組み化が不可欠」という声や、「D: 自動化による効率化」については、「CI/CDの整備が開発速度を大きく左右する」という意見も見られました。


また、CができればABDが全て可能になるという意見もありました!

全て大事だからこそ、悩んでいる方が多いアンケートでした!

弊社エンジニアの登壇セッション2選

FlutterKaigi 2025で弊社エンジニアが登壇した2つのセッションについてご紹介します。


登壇①:DartASTとその活用

登壇者: そた


経歴:2023年、チームラボiOSエンジニアチームに新卒入社。現在ではFlutterアプリ開発における技術領域のスペシャリストとして社内共通テンプレートのアーキテクチャ設計や複数の案件でのテックリードなどを担当。


セッション概要:

私たちは日常的にLinterやコードフォーマッター、freezedやjson_serializableといったコード生成ライブラリの恩恵を受けています。

これらの強力なツールは、私たちのコードの品質を保ち、開発効率を飛躍的に向上させてくれます。では、これらのツールはどのようにして私たちの書いたコードを理解し、解析・変換しているのでしょうか? 

その答えを探る中で重要になるのが AST (抽象構文木) です。本セッションでは、Dartの公式に提供されているanalyzerパッケージを使用し、Dartコードがどのように木構造に変換されるのかを解説します。

さらに、そのASTを活用して、実際にカスタムLinterやコードジェネレーターがどのように作られているのか、その仕組みと具体的なアプローチをデモを交えながら紹介します。


登壇者本人からのコメント:

去年もFlutterKaigiには登壇させていただいたのですが、その際はスポンサーセッションでの登壇でした。今年は自分でプロポーザルを通し、登壇したので去年とはまた違った緊張感がありました。

他の開発者の方があまり知らなそうな知識を発表したいと思いASTを今回テーマにしたのですが、実を言うとプロポーザル応募時点では全くといって良いほど自分にもASTの知識はありませんでした。採択していただいてから頑張って情報を集め、なんとか無事登壇を終えることができました。

今、カンファレンスへの登壇を迷っている方がこの記事を読んでいるなら、「とりあえず応募してみたら意外となんとかなる」と言う言葉を届けたいです。

発表資料の公開:https://speakerdeck.com/sotaatos/dartasttosonohuo-yong



登壇②:ユーザーのアクションを伴うWidgetのGoldenTest


登壇者: horie


経歴:2013年、チームラボAndroidエンジニアチームに新卒入社。直近1~2年は主にFlutterでの開発を担当。


セッション概要:

FlutterアプリのUI品質を担保する手法としてGoldenTestは非常に有効ですが、 スクロールを伴うWidgetでは一筋縄ではいきません。

本LTでは、まずGoldenTestの基本的な仕組みと利点を解説し、 ScrollViewを用いたWidgetのGoldenTestの実践方法を紹介します。 

続いて、Sliverを利用した場合に直面する悩みを取り上げます。その上で、SliverでのGoldenTestを実現するためのテクニックとして、 スクロール量をプログラムで指定する方法や、Finderを活用して特定のWidgetを検出・検証する方法を具体的なコード例とともに解説します。


登壇者本人からのコメント:

「SliverのGoldenTest」についてチームラボの仲間と議論し、知識を体系化する過程で自身の理解が大きく深まりました。この貴重な登壇経験を糧に、今後は周囲と切磋琢磨しながら、さらなる挑戦を続けていきたいです。


発表資料の公開:https://speakerdeck.com/teamlab/widget-goldentest


おわりに

今年のFlutterKaigi 2025は、これまで以上の盛り上がりを見せていました。会場には多くのFlutter開発者が集まり、セッション後の質疑応答や懇親会での活発な議論を通じて、コミュニティの熱量を感じることができました。

このカンファレンスで感じたFlutter開発への尋常ではない熱量は、私たち開発者にとっては感無量でした。最高の学びと熱狂を共有してくださった登壇者、参加者、そして運営の皆様に心より感謝申し上げます。


今回のFlutterKaigiで得た熱量をパワーに変え、私たちはより良いプロダクト開発に挑戦していきます。この挑戦に少しでもワクワクした方は、ぜひ一度お話ししませんか?


チームラボでは現在、多岐にわたる業界のアプリ開発を担当して頂くエンジニアをiOS/Android/Flutterともに募集しています。モダンな技術を使用した開発や、サービスの企画提案、技術選定など上流工程からプロジェクトに入りたい、というエンジニアの皆様、ご応募お待ちしています!

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