メンバーインタビュー
2021.3.17
チームラボにインターンで来てくれたメンバーを紹介するインタビューです。地元シリコンバレーの企業ではなく、東京のチームラボでインターンをしようと思い立ったエピソードから、実際の業務を通して得た経験を、グローバルな目線で語っていただきました。
インタラクティブチーム / Jihee Hwang (ファン・ジヒ)
韓国の高校を卒業後、スタンフォード大学コンピュータ・サイエンス・デパートメントへ入学し、在学中。2018年よりインタラクティブチームのインターンとしてチームラボの開発プロジェクトに参加。
現在、スタンフォード大学ではコンピューターサイエンスを専攻しています。コンピューターサイエンスの中でも、特に人工知能やAI技術について勉強しています。
スタンフォード大学は、文化的にも、土地柄的にも、シリコンバレーの一部になっています。大部分の学部生が、コンピュータサイエンスやAIを勉強していて、卒業後には、地元であるシリコンバレーのIT企業に入社したり、自分でベンチャー企業をはじめたりします。カリフォルニアという土地柄のせいか、文化的にも政治的にもとてもリベラルで、もともとそういう雰囲気に惹かれて、スタンフォード大学を選びました。
実際に学校のプログラムが始まると課題がものすごく多いです。特に、コンピューターサイエンスは、とにかく忙しいです。エナジードリンクを毎晩飲んで、徹夜の連続ですが、自分のお金を払って好きで選んだ道なので、苦ではありません。
また、もともと興味があった言語学も副専攻として学んでいます。言語学は、様々な国の言語の仕組みや文法などを学ぶ学問です。言語学を副専攻に選んだ理由は、Google翻訳に使われているAI技術などに興味があり、そういった分野を研究するには必要だと思ったんです。でも、いざ勉強を始めてみたら、最近のコンピュータ翻訳には言語学が入らない傾向があり、結局あまり意味がなくなってしまいましたが(笑)
日本語は第二言語として学んでいますが、実際には高校を卒業した2014年に初めて日本に訪れた時から独学で勉強をはじめていました。はじめは歌舞伎や日本舞踊など、日本の伝統芸術に興味がありましたが、文化について学んでいくうちに、着物とか和柄とか、日本固有のビジュアル的な要素に惹かれるようになりました。
また、私のいとこ達は、韓国の伝統音楽を勉強していました。伝統音楽も、それぞれの国で、音調が違います。クラシックやポップミュージックにも、その違いが現れています。そういう文化的な違いを比較して学ぶことが言語学の楽しいところでした。
インターン先に何を求めるかは、学生の興味によって様々だと思います。アメリカでは、インターン先を探すときには、自分のやりたいことからインターン先を選び、自分の学んでいる技術なりを深めようとするのが一般的だと思います。
私に関して言えば、インターンの醍醐味は、短期間で今まで自分が専攻していた分野以外の技術や文化を体験できるところです。長くても3ヶ月、日本の企業だと2週間とかの場合もありますよね。大学では学ぶことのできない幅広い経験をできるチャンスと考えています。専門知識がない場所でも、挑戦してみることができ、その経験のプロセスから、自分が多くを学ぶことができるのかどうか、が大切だと思っています。
過去のインターンでは、それまであまり知らなかったところに入ってみて、そこで出会う新しい分野に没頭することができたので、そういう体験ができるかどうかが重要ですね。
一年生のときには、スタンフォード大学内のロボット研究室で働きました。二年生のときには、ブロックチェーンの会社で働きました。ブロックチェーンのことなんて、何も知らなかったけれども、そのインターン経験がなければ、多分、今も知らなかったと思います。ビットコインが一時期高騰していましたが、私は買っていなかったので、直接恩恵を受けることはありませんでした(笑)
稼ぐことはできなかったわけですが、技術的に学べたことが多く意味があったと思うので、将来、役に立つんじゃないかな、とぼんやり実感してます。
その次の年には、GoogleでモバイルプロジェクトのUnity開発を担当していました。その経験は、今のチームラボでのインターンでも役立っています。
スタンフォード大学には、国際インターンシップを担当している部署があります。その部署に行って、「日本に行ってみたい!」と相談してみました。すると、提示された国際インターンの受け入れ先に、チームラボの名前がありました。インターン先にチームラボを選んでみたのには、4つの要素があったと思います。
1つめは、大学とはまったく違う環境であること。
2つめは、日本語が伸びてきていたので、それを活かせること。
3つめは、インターンで得られる経験が、人生の役に立ちそうだと感じたこと。
4つめは、デザインや芸術が好きだったから。
今までのインターンや大学では、その興味をいかすことができていませんでした。せいぜい部活動のポスターを作ってみるくらいのことしかできなかったので。
これまで日本には4〜5回ほど旅行で来ていました。その際に森美術館で「Crows are Chased and the Chasing Crows are Destined to be Chased as well, Blossoming on Collision - Light in Space」という作品を体験していた事を思い出し、「あれを作っていたのがチームラボか!」と。
コンピューターサイエンスを活用してデザインや芸術を創れるチームラボ以上に、ベターな選択肢が他になかった、というのが一番の理由だと思います。
期間は全部で、11週間ですが、今でちょうど8週目です。インタラクティブチームに所属しています。チームラボはプロジェクトごとにチームを作り、チーム単位で動いていて、私は現在、とある大型の展示プロジェクトを担当させてもらっています。チームラボでは、映像表現にもプログラムを使って制作しています。そのプログラム部分の開発を、担当させてもらっています。
開発に取り掛かるために必要な情報やコンセプトを共有してもらい、自分の技術と感性で映像表現のプロトタイプを作っています。そのプロトタイプを同じチームのエンジニアや、カタリスト、テクニカルアーティスト、代表の猪子さんなどにレビューしてもらいながら、少しずつアップデートを繰り返すというプロセスです。
特に、作ったプログラムを実際にインストールしている現場まで見ることができるのが、チームラボインターンの醍醐味だと思います。
自分の開発した映像表現が、実際の会場で投影されるのはまだ先なので自分の目で見れないのが、とても残念ですが。
今回のチームラボのインターンで気に入ったことは「自由度」です。チームラボは、様々なスペシャリストと一緒に、プロトタイプを制作しながら、試行錯誤しながら制作していくというプロセスを大事にしている集団なんだな、と思いました。
前述のプロジェクトも、表現の仕様が最初から決まっているわけではありません。今回のチームも、同じチームのエンジニアが2〜3名、カタリスト1名、テクニカルアーティスト1名、みたいな少人数のチームで制作しています。少人数であるため、その分「自由度」が高い、と感じました。もちろん、そのぶん責任も伴いますが。
今、自分で制作しているものも、自分でアイデアを出して、チームメンバーとプロトタイプをつくりながら、周りのOKが出たら次のステップへ進めていくという作り方をしています。もちろん、あるアイデアがダメだったとしても、また試行錯誤して、より良いプロトタイプを作り、再度トライすることができる。そんな風に、作品制作に関われているのが、とてもやり甲斐を感じてます。
例えば過去のインターンと比較をすると、大学一年生の時にインターンしたロボット研究所では、自分の経験が浅かったこともありますが、そういった自由度はありませんでした。Googleも、自由な社風でしたが、インターン生用のプログラムが設計されていて、そのプログラムに沿って開発していかないといけない。
大きな決定は、他の人が決めて、実現させることになります。もちろん、どう提案するかは自由でしたが。ただ、これはGoogleのせいというよりも、大企業であるが故の構造の限界だったと思います。その点、チームラボは、現在所属しているチームも、担当しているプロジェクト自体も、制作・開発の環境が柔軟です。そういう自由度の高さが、気に入っています。
その決断をあとまわしにするために、現在休学しています(笑) とはいえ、コンピュータサイエンスを専攻していますし、ITビジネスやその業界も好きなので、未来の選択肢はそっちの方向に進むのかな、と漠然に感じています。ただ、今回、チームラボでインターンとして仕事をしてみて、純粋な開発業務ではなく、自己を表現できるクリエイティブな仕事が自分には合っているな、と感じました。
今回私がインターンをしたインタラクティブチームはコンピューターサイエンスの中でもコンピューターグラフィックスを専攻の人に一番あってると感じました。特に、3DCGを動かすプログラミングが得意な人や、コーディングによる映像表現を作ることが好きな人は、自身のコーディングスキルを、ディスプレイの中で動かす従来の仕事ではなく、チームラボならではの、様々な媒体を利用したアウトプットで活かせる良い機会になると思います!
インタラクティブエンジニア(Unity/リアルタイムCG/UnrealEngine) - 新卒採用 - Recruit|チームラボ
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